風花の中で、君が輝いた日
浦河図書館で「風花の中で、君が輝いた日」という本を借りてきました。
探している本を見つけれないまま閉館時間が近づいてきた時に目に留まった本。
帯と表紙から好きなタイプかも、と思ったらその通り~。
小学生の時に好きだった馬ネビュラが故障し、そのショックで競馬から離れる主人公。
青年実業家となった彼の前にネビュラそっくりの馬が現れる。馬主となり、ノーブルブラストと名づけたその馬や周りの人々との出会いと共に、前に向かいはじめる…
作者もあとがきで「馬が人を勇気付ける話を書きたかった」というようなことを書いているけどその通り。
読みやすくてある意味ハッピーエンドな内容。あっという間に読み終えた。出来すぎでもこういうタイプの話、私は好き。
高校生の指定図書にしたいタイプ(笑)。
それにしてもわかりやすくて上手な小説を書く人だなぁ~と。登場人物のキャラもたってるし。
検索かけたけど最近は書いていないのかな。
家族が競馬好きだったらしく、競馬が体に凍みこんでいるからか競馬ファンでもひっかかることなく読み進めることができる。競馬小説にはありがちな説明的な文章が少ない。
逆に競馬ファンではない人は理解できるのかと余計な心配までしてしまう…。
心理描写も上手。私が気に入ったシーンは、レースを見るのが怖くなって目をつぶってしまい、実況を聞くとその馬が前に出ていて、馬が頑張っているのになんで自分は逃げているんだ、と思うところなんて、あるよあるある~~~
この2頭は栗毛の四白流星。でも裏表紙の絵はテンポイントのよう。ネビュラはテンポイント、逃げ馬のノーブルブラストはミホノブルボンか…といった印象。
でも馬の存在によって、ここまで前向きになることができる、というのは素敵。
きっと私たちの周りにも、そのチャンスは転がっているのだろうな、と。
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