小沢君
その名前に記憶がよみがえる。資料が見つからないでもしかしたら間違えているかもしれないのだけど、多分彼のことだと思う。
私が高校野球にはまっていた頃、日刊スポーツの記者であり、エッセイも出版されていたE子お姉に憧れていた。
そのエッセイの中で、「小沢君」が登場していた。
小沢章一さんは早実のセカンドとして荒木大輔と共に1年生の頃から5度甲子園に出場。
3年生の時にはキャプテンもつとめた。
「記者やめちゃおうかな…」というE子お姉に、「あはは、じゃやめちゃえば!?」と言われて肩の力がすっと抜けた…という内容を今でも覚えている。
その他にも、幾度となくE子お姉が励まされた、ということが書かれていたはずだ。
大学に入り、怪我で野球が出来なくなりかなり辛い思いをしただろうに、いつも笑顔を見せていたのだろう。
キャプテンシーというのはそういうものなのだろう…
友達に相談されたときに、明確な答えを出すのではなく、そのような存在でいたい…
そんな風に、中学生の私に「小沢君」は刻まれていった。
自分の苦労を隠して笑顔を見せ続ける人は、どうして早く逝ってしまうのだろう。
小沢君はもう41になっていた。それと同じだけの時間を私はどのように過ごしてきただろう?
照らし合わせてもう一度、これからを生きる自分について考える必要があるだろう。
心よりご冥福をお祈りいたします。
1/19追記
日刊スポーツのコラムにも掲載されていました。
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