勝ち馬に乗るのが良いことか
友人が「馬について語るみたいだよ」と教えてくれた「視点・論点」のお題は確かに「勝ち馬に乗るのが良いことか」。
結局勝ち馬というのは比喩だったのだけど、私の中でもやもやしていたものを論理立ててくれた感じ。
現在は至上原理主義で、金持ちと貧乏ばかり増えている。
規制とは弱者や普通の人を守るものなのに、それを撤廃するというのは、普通の人の存在を許さない社会ということ。
惻隠というような武士道精神から外れ、敗者・弱者・劣者に対する思いやり、涙のない社会になりつつある。
もっとも金銭崇拝から遠い国だった日本が、その方向に傾いている。
多くの国民は閉塞感を打破するために改革を支持しているけど、至上原理主義の上では心がすさんでいってしまう。
というような内容でした。お茶の水女子大の藤原正彦教授、面白かった。優しい口調でずばっと厳しいこというのいいなぁー。調べたら新田次郎の息子なのか。
馬の比喩部分は、
至上原理主義の中では、皆が勝ち馬に乗ろうと奔走している。
有利な方につかなくてはいけない。そうではないと負け馬になってしまう。
というのだけでしたが、でもそのまま馬社会にもあてはまるかも…。
不器用と言われても、負け馬でもいいから、人としての思いやりとかを忘れずに生きていきたいと強く思っている。