HORSE -北海道の馬文化-
今日は北海道開拓記念館に行ってきました。
特別展 HORSE -北海道の馬文化-開催中。昨年開催する予定だったのが、アスベストで中止になっちゃったのよね(^_^;)
今日は学芸員によるギャラリートークもあるということでそれにあわせることに。
開拓の村の方は行ったことがあっても、こっちは久しぶりだな…。駐車場から遠いけど、天気がいいので歩くのも気持ちがいい。エゾヤマザクラは散ってしまったけれど並木が続いているから、実は桜の名所かもしれない。
野幌百年記念塔が深い森の奥に見えます。
思ったより狭い。早く来すぎたかな、と思ったけどじっくり見れる奥の深い内容だったので、早めに来てよかった。
この特別展のポスターにも使われていて、私も好きな神田日勝の絵と、畠中露山の絵。
そして南部馬が北海道に渡り、駄馬として活躍したドサンコの説明。駄馬って競馬の中では悪い馬のイメージがあるけれど、荷物を運ぶ馬として頑張った馬のことを駄馬というのだから、この表現ってかわいそうだよなぁ~。
札幌市民にはおなじみの豊平橋の上を馬車・市電・車・自転車が渡っている写真に感動。
釧路の馬車鉄道いいなぁ~。塘路から上久著呂間。のんびり進むんだろな…
そして軍馬。3月に本別へ行ったのは少し前のことなのに。
本別の馬魂碑のイメージが強すぎて、軍馬補充部は十勝が中心かと思っていたがそうではなく、はじまりは道東とのこと。大楽毛の神八三郎氏が農耕馬についても軍馬についても活躍されたとのこと。
そして北海道の妙見信仰。驚いたのは、相馬野馬追でおなじみの三妙見神社からの分霊が35社も北海道に渡っているとのこと。しかも神社庁?に登録されているだけなので、実際はもっとあるのではないかと。札幌にも門別にもあるものなー。地図を見ると北海道にくまなく広がっている。
馬頭観音については、現在「北海道馬頭観音研究会」という方々が道内の馬頭さんについて研究されているらしい。現在、161町村(合併前)の調査が終わったとのことだけど、さて今までいくつの馬頭さんが見つかったでしょうか?
じゃーん。2191体もあるそうです!うちの近くにも2つほどあるくらいだものな…
一番多いのは網走とのこと。妙見神社も網走管内に多いし、ばん馬の生産も盛んだし…どうして網走が馬文化がこんなに盛んなのか学芸員の方に聞いてみたけれど、詳しいことはわからないとのこと。網走から南への交通が盛んだったからかな、と言われていたけれど。う~ん不思議。
DVDでは新冠の馬頭観音祭が流れていた。馬産地に馬頭さんがないのは…ということで昭和37年に建てられた新しい馬頭さんとのこと。毎月17日に例祭、5月と10月に大祭が行われ、馬主さんが結構こられるとの事でした。
本別で気になっていた、動物は神様が多いのに馬はどうして観音様、と学芸員の方に聞いてみたけれど、そんなこともないとのこと。田舎ならごっちゃのところも多いし、最近は動物の仏様もいるからと…特に理由はないみたいね。奥が深いぞ民俗学!
そして馬遊び~。木馬に竹馬。駒踊りもいろいろなところで行われている。、一番感動したのはこの道40年、馬の脚をしてきた芸人さんの記事だぁ!
最後は草競馬。資料は挽馬ばかり。北海道では馬に乗る競馬はないの?いや、それならホッカイドウ競馬のルーツは?ということで学芸員の方に質問すると、たまたまここの資料が挽馬ばかりだったとのこと。逆にホッカイドウ競馬の歴史が気になってきた。
と、ざっとメモした内容を書き連ねてみました。
特別展は6月25日までです。
私の他にギャラリートークを聞いていた方は、みんな家に馬がいた時期を経験したことがあるようだった。ちょっとうらやましいな…
そしてもちろん、特別展の冊子を購入。本棚を見ていたらシンザンの本が売れ残りっぽく置かれていたのが不憫に思えて購入。というか、今手に入れるの難しそうだし。あとはHTBまめほん(懐かしい!!)の「ドサンコ」を買いました。
北海道立図書館でも「HORSE 北海道の馬文化」Plus+(プラス)」を開催中とのことです。
うーっ、早く知っていれば時間取ったのに…ここまで遠いんだよぅ(^_^;)