寂しい思いの行き場所
昨日はマックイーンの法要が行われた。
新聞や雑誌でこのことが報道されていて、「ファンの方は遅れないように来てください」という牧場の方のコメントを読み、心遣いに胸が苦しくなった。
また、競馬ブックのコラムに出ていた、ナリタトップロードの遺骨を分骨したのでファンの方にお知らせ願えますか、という沖芳夫調教師のコメントにも泣きそうになった。
コラムはこちら
ホットシークレットが亡くなってからずうっと、ファンが馬の魂をおくるというようなことについて考え続けていた。
ほとんどの馬は、知らないうちに姿を消す。
そして、多くのファンに見送られるほんの一握りの馬もいる。
そうやって分けることはしたくないけど、そう思うのが現実。そしてこの境目にいつも心を痛めるのだ。
あの馬は後者のはずなのに…そんな思いが、死亡したことを報道されないことの寂しさにつながっていくのかな、などと考えていた。
心の中の馬頭観音だけでは、馬の死を受け入れるおおきさには足りない。
だからといって、マックやトップロードのようなことはなかなか難しい。
お墓参りの出来るところに行くときは、お参りできない馬たちの分も手を合わせようかな…
この寂しい思いをどうすればいいのか、結論は未だ出ない。
と思っていたら、伊藤修司調教師が亡くなっていたことを知る。しかも1月末か…
報道しないで欲しいというのは遺言なのかもしれないけれど、ハギノトップレディ やスーパークリークを育てたリーディングトレーナーの死を知るには遅すぎて。
マックの法要の時にこれらのことを書こうとは思っていたのだけど、伊藤師の報道も今日だったのでタイミングが…。
また馬の死の報道の遅さや競馬マスコミについて考えてしまう。
そんな気持ちを改めて、ただ。
マック、伊藤修司先生のご冥福をお祈りいたします。