ラベンダー賞
この頃から、道営の騎手たちがいっぱい検量室に向かって行き、Mさんと一緒に検量に向かう騎手をチェックしたりと追っかけ開始(笑)
坂下騎手だけが来なかったので、先週の競馬は乗り換わっていたしと心配になる。見えないところから来ていたのかな。
道営の騎手たちを見ていると緊張してきた。ああうー~~~。
どうしようどうしよう。山口騎手がついにJRA初勝利するかもしれない。雅人騎手が勝つ瞬間を見れるかもしれない。亀井騎手だったりして?宮崎騎手もJRAに強いし、坂下騎手の馬もいい馬だし…
ウイナーズサークルで写真を撮る姿を想像したら…ああ、想像だけで泣けてくる。
でもとてもいい感じの緊張だ。バルクの時とか、勝たないと、絶対勝って…と思ってかなり胸が苦しくなっていた。
でも今回は…そこまで苦しくはない。幸せの予感に心が震えるだけ。
いよいよラベンター賞のパドック。
少し前からカメラの調子がおかしかったのだけど、本格的に動かなくなってきた。うう、こんな時になんてことだ…だましだまし撮影。
でも…。何か忘れたけど、すごく嬉しいシーンの時に、同じようにカメラが動かなかったことがあった気がする。きっといいことが起こるんだ!
電光掲示板を見る。そこに並ぶ道営馬、騎手の名前。歩いている馬たち。
あああ、緊張するよ~~。(;_;)
きゃー初めて会うインパーフェクト!栗毛かわいい~。大きく見せてゆっくりと歩く。堂々としているなぁ。
馬体重が心配だったヒデサンジュニアは-16かぁ…。ヒデさん人気がないけどこれは美味しいと思っていたのだ。ヒデさんの厩務員さんは雅人騎手勝負服ヘルメットで笑える。そのお陰で2人の緊張も少しほぐれた。そしてスーツ姿でとても嬉しい。
本馬場入場。いよいよレースが始まるんだ。Mさんに呼ばれて振り返ると手前の直線をインパーフェクトが走りぬけた。そうだ、道営馬ってレース前にこうやって返し馬をするんだった、そんなことも忘れていた。がんばれ!
次々と馬たちが走っていく。みんなながんばれ!!
緊張してわけがわからなくなっているうちにファンファーレが鳴った。どうしよう!!あ~ヒデさんがんばれ…きついかな、でもインパーいい感じ!ローレルゲレイロの脚がない!山口勝ちパターン!
インパー差せ!!差せーーっ!!
差した!勝った!!勝ったよ…ついに山口さんやったぁ!キャー!
迎えに行かなきゃ…戻ってくる馬たちを見れる場所に走る。えっ審議?なんで?内だよ、藤岡だよ、竜ちゃんは大丈夫だ!キャー!
藤田騎手がとても早く戻ってきた。嫌な予感がする。その後厳しい顔をして戻ってきた山口騎手。
田部先生も、岡田さんも笑顔がない。その横でわけがわからずに、ただ厩務員さんに馬を引かれて私たちの前を回っているインパーフェクト。
審議が長い…そんなに厳しいの?なんで?見た感じそんなによれたようには見えなかったし、4コーナーでもうローレルゲレイロの脚はなかった。
五十嵐騎手が「中央の洗礼」を受けたことを思い出す。この時も藤田騎手だった。悔しくて悔しくて、たまらなかったのだ…。またそんな思いをさせるの?今回やっと、山竜さんが中央で勝ったのに。ずうっと楽しみにしていたこの瞬間だったのに…
ずっとMさんと大丈夫、大丈夫、といい合う。そのうち、検量室の着順の書かれているホワイトボードから審議中の文字の書かれたマグネットが外された。やった!!やった!
「かくてーい」という大きな声が検量室から響いた瞬間、ウイナの前は拍手が起こった。ばんざいする岡田さん(笑)
きゃー!!!!やったーー!!インパーおめでとう!!
それでも山口騎手の表情は険しいままだ。うう…ちょっと残念だなぁ。2歳なんだし、よれちゃうのはある程度大目にみてよー(笑)
「JRA初勝利」のプレートはないの?!うーっこれを見たかったのになぁぁぁーーー。昔ターフトピックスで初勝利の地方騎手のニュース流れていたよー。山口騎手も流れると思っていたのに~。
このレースについて地方競馬関係の方々と話をしたりして怒ったりほっとしたり。でも気を取り直して、12Rのパドックに向かう騎手を追っかけ(笑)
山口騎手と五十嵐騎手が一緒に話しながら歩いてきた。うう、体験談を話していたのかぁ?五十嵐騎手はバルクグッズにサインをしてあげていた。