ペチュニア
今年もペチュニアの株をいただいた。ベランダにたくさんの花を咲かせている。
ペチュニアはしぼみかけた花をすぐにつみ取らなくてはならない。種を作りはじめると養分がそちらに流れてしまうからだ。
毎朝、水やりとこのしぼみかけの花を取る作業を行っていると、力を出せずに引退していく馬たちのことが頭に浮かんで切なくなってくる。
でも、そうしないと花はたくさん咲かず、近くで咲く残された花たちの美しささえも表に出ることがなくなってしまうのだ。
一度、咲きかけた花の枝が折れていたことがある。
折れた場所から根のようなものが出ていたのでとりあえず土に差しておいたところ、小さいけれど美しく花を咲かせていた。
こんなことだってある。でも、次の花のためにしなくてはいけないことがある。
明日の朝も私は、ごめんね、といいながら花を摘む。