ホ・シ・コ
つぶ串にも書いたんですが、今日は長沼の「ぽこぺん」さんに『ホシコ―星をもつ馬』の原画展を見に行きました。
長沼在住の作者、加藤多一さんの戦争の話には「馬を洗って…」というものあり、こちらはただただ、悲しい戦争と馬のいた家族の話。
ホシコは額に星のついた馬。
その星は「仔馬のハル」を思い出させる。これもとても切ない話。
戦争ではなくて、大好きな馬が死んでしまったことを、夢のように描く話で、私はこの話が大好きだ。
さて、ホシコ。
戦争・家族愛・馬と人とのふれあい・働くことの大切さ。
様々な思いの含まれた、ものすごい絵本だと感じた。
アイヌの方に「馬を叩くな」ということを教わる、ということからさりげなくアイヌ文化についての話も含まれている。
そして早川重章さんの絵も…。色彩感がすごい!
物語と共に、過去の戦争の話が様々な色と共に目の前に浮かんでくる。
8月のこの時期に読むことが出来て本当によかった。

すごいな…と思い、様々な評論が目の前に置かれていたのでそれを読む。
主人公の「コウ」が、馬を叩くシーンがあったのが議論の末、削除されたという経緯があったらしい。加藤さんとしては、「やむをえない暴力というものもあったのだ」ということを伝えるために入れたいシーンだっだそうだが、現在の子どもに対する暴力やDVを連想させるというようなこともあり、最後までコウはホシコを叩かない内容に変更された。だからホシコは最後までコウを信頼した、ということにつながっていく。
これからばんえいを見に行こうとしている私。
もし、こどもに「どうして叩くの?」と聞かれたらどう答えればいいのだろう?
親はどうやってばんえいを、競馬を説明するのだろう?
暴力ではないということを、どうすればわかってくれるのだろう。やはり今の時代には競馬はそぐわないのか…いや、そんなことは絶対ない…
そんな思いがひっかかったまま岩見沢に向かった。明日は長沼で草ばんばが行われる。それに出るのかどうかわからないけれど、畑の横で馬が草を食んでいた。昔ながらの風景を見つけると嬉しい。
「ホシコ」を読んだこどもたちもたくさん草ばんばを見に行くだろう…

エキサイティングゾーンでレースをみる。ムチを使ってはいけないばんえいでは、その代わりに手綱の余った部分でぱちぱちとお尻を叩く。いい音がするけれど、馬にとっては痒いくらいで合図になるくらいらしい。
ゴール前、接戦でも叩いていなかったシーンを見た。もう行く気がないから叩いても意味がないということなのだろう。そういったことだってある。
スタンドに戻る。目の前ではリッキーが馬車を引いて歩き続けている。
横にいる女性が、ひたすら「かわいそう」と言っている。
リッキーはトレーニング代わりに歩いているという話を聞いた。それにもともとは、農耕馬や馬車馬を競わせたのがばんえいのルーツなのだ。
トレーニング代わりらしいということを、家族の方がその女性に説明してあげていた。それでも目の前のリッキーに視線を戻して「かわいそう」とつぶやくのだった。
どうすれば多くの人によさが伝わるんだろう?誤解を受けてしまうようなシーンも、そうじゃないんだよ、と伝えることができるのだろう。
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