凱旋門賞を前にして
今日から10月。JRAカレンダーをめくるとディープインパクトが現れた。
ディープ報道の盛り上がりを含めた「競馬ってそういうもの?違うんじゃない?」というような思いの蓄積から、今回のレースにも素直になれなかった私はずっとディープの報道を避けていた。でも、この時にディープ自身の姿を見て少しほっとした。
そして先日放映されていた、グリーンチャンネルの凱旋門賞特集のビデオを見た。さすが競馬ファンへの番組、凱旋門賞を扱う姿勢に安心。私も前向きにレースを迎えようとしている。
あまりにディープの勝ちが決まったかのような報道に、母親には「そんなに甘いものじゃない。ちょっと報道が行き過ぎている」と話してしまったため、「ディープこんなに注目されてかわいそうね…」「ディープ勝てるかとても心配…」と悲観的なことを言うようになってしまった。そう思うと、これを機会に競馬を盛り上げるためには、このような報道をするしかないのかもしれない。そう思うとディープがものすごいものを背負っていると気の毒にも思えてくる。でも彼自身はそんなこと思っていないんだろうな。
凱旋門賞に挑戦した馬、と6頭の名前が挙げられるけどそうじゃない。それは「出走した」馬だ。挑戦すべくフォア賞に出走して故障し、凱旋門賞への出走がかなわなかったローレル。その他にも凱旋門賞を少しでも夢見たけれど怪我などで出走が叶わなかった馬だってたくさんいるだろう。
ローレルファンでよかった。この時の悔しさを強く感じた上で今年の凱旋門賞を見ることができる。
ディープ自身は好きな馬。なのに、なんでこんな素敵な馬を素直に見れなくなっているのだろう?
なんて、いろいろなことを振り返ったりするのはレースの後。頑張っているディープ、その周りの人たちに失礼だものね。素直にならなきゃな。
少しずつ緊張してきた。頑張れ、ディープ。