« 1年でいい | トップページ | 北見記念 »

2006年11月26日 (日)

涙で向かった競馬場

200611260705

2週前に北見に行ってから、あまりにいろいろなことがありすぎた。
前と同じオホーツク1号で北見に向かう。今回は一人だし、電車の中でずうっと涙を流していた。なんでこんなことになってしまったのだろう。
最初に停まったのは岩見沢。ホームのばん馬をとらえてやる。岩見沢はばんばの町だって。
携帯を構える。よし、うまくとれた。一つ勝った気分。大丈夫、これからだ。
200611260752

移動の時間は忙しい私に考える時間をくれる。それも私が旅に出る理由のひとつ。
ばんえいがなくなるのは嫌だ。もし競馬ではなくなってしまってもエンターテイメントでは残るかな。私には何ができるかな。草ばんば…
やはり嫌だ。私は競馬であるばんえいが好きだ。アスリートである騎手が好きだ。真剣な人たちが好きだ。お金をかけて大声を出すおやじだちが…
そう、最後じゃない。そんな思いで北見に向かわなくては。気を強く持とう。

旭川まで来た。ここではもうばんえいは見れないだろうな…でも道営を見に旭川には来るんだろう。
旭川から長い北見までの道。からまつの森が増えてくる。何で道北に農耕馬が多いかと詳しい方に尋ねたとき、林業の発達ではないかという話に納得したことを思う。
北見着。ホテルに荷物を置き、12:50発の有料バスに乗った。天気もいいしバス停から競馬場までの坂道を歩くことにした。
前に座っているおじさんが運転手さんと話をしている。「競馬場停まる?」「競馬場の前には停まらないよ、ちょっと歩くんだ」おじさん、私も行くよと声をかける。緩やかな坂で15分くらいはかかる、私は歩くつもりだけど…と説明。
結局おじさんもこのバスに乗ることにした。大丈夫かな…ちょっと心配(^_^;)
「なくなるっていうから東京からきたんだ」
途中からはバスには運転手さんとおじさん、私の3人。

20061126002
バスは競馬場前に到着。私がバス停の写真を撮っているうちにおじさんはすたすたといってしまった。おじさん一緒に行こうよ(笑)
20061126003
よしっと私が坂を登り始めると、競馬場に向かう車がスピードを落とした。「ばんば行くのかい、乗っていきな」
歩いてもみたかったけど嬉しい!昔からの人はばんえいではなくて、ばんばというんだよな…。網走から来られたという。最後だから来たんだ、って…。
前を歩いていたおじさんにも声をかける。よかったおじさん(笑)
駐車場にはものすごい車の数。車は奥まで行かないと無理なようなので入り口で下ろしてもらう。ありがとうございました!しかしなんだこの人の数!
200611261350
知り合いにあって、この混みようはなに?すごすぎるね、という話になる。
まずは、とばんば焼に向かったけれど行列が出来ている。これは無理だわ…
20061126012

今日も中ではサイン会が行われていた。わーい安部騎手と村上騎手だ!2人とも応援している騎手!なぜか私は白と緑の勝負服の騎手に好きな人が多いんだよなぁ。
しかし安部騎手のところばかり人が並んで村上騎手は…(^_^;)
私の番が回ってきた!100円に割引されたカレンダーを買って、サダエリコのところにサインをしていただいた。きゃーかわいいサイン!!馬だー。 
安部騎手も存続のために活動しているような話を聞いていたから応援の気持ちが強い。笑っていたけれど、とても疲れた顔をしているよ…
なにか声をかけたいのだけど、元気付ける言葉も見つからない。
20061126034

それからは写真を撮る。私がホッカイドウ競馬のファンということでたまに声をかけてくれる山口騎手の友人の騎手が、表彰を終えて帰ってきたのでおめでとうございます、と声をかける。
「竜一なにやってるのよ」「これから福山で乗るんですよ」「あいつはいいなーどこでも乗れて。俺どうすんのよー」
騎手は騎手でしかない。これからもずっと騎手でいてほしい。
私はそれを信じている。あなたが騎手でなくなることが一番辛いのだ。
20061126055

スタート地点に向かった。混んでいる競馬場の中でもここだけは人が少ない。
準備されている馬たちを見ていると苦しくなりいっぱい泣いてしまった。競馬場でこんなに泣いたのは初めてだ。
なんでこんな日にきてしまったのだ。
土曜日はホッカイドウ競馬ファンの集いがあるということで、日・月と本当の北見ラストの日に来ることになった。北見の最終日に行く、という話をしたときに北関東ファンだった人が「最後の日というのは想像以上に辛いよ…」と言っていたけれど、競馬場がなくなることがこんなに悲しく、辛いことだとは。
なくなりそうだという競馬場に何度か足を運んだことがあるけれど、それがなんと失礼なことだったか!
ばんえいは最後ではない。北見だってまだ馬が戻ってくるかもしれない。そう思って涙を拭くのだけれど、どんどん涙があふれてきて止まらない。

« 1年でいい | トップページ | 北見記念 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 涙で向かった競馬場:

« 1年でいい | トップページ | 北見記念 »

ばん馬のいる風景

プロフィール

  • ゆかです。北海道在住。いろんな馬に会うことが好き。 ばんえいは「ばん馬のいる風景」、ホッカイドウ競馬は「つぶ串ひとつ」というブログで書いてます。それ以外の馬ネタの行き先がここ。 TwitterとInstagramは@primoordine。地元紙記者、競馬ライター・カメラマン。小久保(斎藤)友香の名前で出ています

つぶ串ひとつ

Route235

無料ブログはココログ