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2011年5月28日 (土)

フェイトフルウォー

ボヘミアンカバリエがいた伊藤伸一厩舎のフェイトフルウォーがダービーに出走する。
ついにこの日がきた。昨日の日刊スポーツには、気がつけばここまで来た、という伸一先生のコメントが出ている。
いつでもその馬にできる最上のことをこつこつと。もう先生は51歳になったのか。
つながる人たちはステキな人が多い。そんなことが結実するのが明日でもいいのかな、なんて思う。

いつからダービーを見ないようになってしまったんだろう。いや、見て見ぬふりか。
周りの雰囲気がダービーウィークだということを気づかせてはくれるけれど、
それさえも下火になりつつあることは気がかりだ。

先週の道スポのコラムで、ダービー参戦を周りに止められたというモハメド殿下が、
「自分は東洋人。日本の文化や伝統を尊敬し、目標にしている」と話していたと読んで、
わたしの競馬の中の影に光が差した気持ちでいる。

2011年5月16日 (月)

心でうたう3-A-Day

今シーズンからポラリスドームに入った食堂「いこい」の前を通ると懐かしい顔が2つ。
「ごめんねぇ~」というのは昨年までの店舗、ハナマルのお母さんたち。
「私たちなんかより、ずっと美味しいからまた通って!」安い料金で続けるのは大変だったらしい。母さんたちがお願いしたという同じ平取町の老舗食堂「いこい」が後の店舗に入り、この日は「お願いした立場上」手伝いに来たのだという。
いこいも美味しい。でも何か物足りない。「主婦の力を感じるの。母親の味だよね」と知り合いが言う。仕方がないけれど、その通りだと思う。
現実を受け入れ、いこいの味に慣れていかなくては。

カラトンは小さくててんてんがあってかわいい。
テン太の代役も大変だろうけど、手綱持たれる誘導馬も初めてでほほえましい。
それって誘導馬としてどうかとも思うけど(^_^;) 風強かったってことで。
そこで、ヨシカツヒーローは、という話。みんなが心配している。
ヨシ君はどこにいるの? 元気?
ヨシくんにはもともとオーナーさんがいて、冬の間過ごしていた乗馬クラブにいるらしい。
近いうちに会いに行って紹介したいなぁ。そこには、昔むかしばんえいで誘導馬をしていたシホロペガサスもいるのだとか。

なじみの声が消えた。
道営といえば、小枝さんだ。
メイショウヒダカの幕に入れた「逃げるお嬢様」は小枝さんの実況からいただいた。
最近はミスが目立って、いくら好きだといっても疑問に思うことが多くはなっていたけれど。
今までの道営の歴史上にいるのは彼女の声なのだ。

応援してきた斉藤騎手が、調教師試験を受けると聞いたのは閉幕の少し前のこと。
最後の勝負服姿かもしれない。道営記念でその姿を目に留めようと思っていたら、
馬主服なのをすっかり忘れていた。
握手会でその話をしたら、すぐに家に戻り、集っていたファンたちに、
もう着ることのない勝負服にサインをして渡してくれた。(試験落ちなくてよかった(^_^;))
試験もまだだから、最後かどうかわからない。
でも、最後の可能性が高いってことを、多くの人に伝えたかった。

知らないうちに姿を見かけなくなった馬たち。
調教中に骨折したり、遠征中に病気で命を落とした馬たちを、
私たちはいつ弔えるのか。


当たり前だと思っていた道営競馬の景色が、
半年の間に変わってしまった。そんなことが今年の春は特に多い。
行き場所を失った感謝の気持ち。喪失感。
ファンには何も知らされないのかという寂しさと怒り。

2011年5月 7日 (土)

春天におもう

春の天皇賞。私が中央競馬で一番好きなレース。好きだったはずのレース。
競馬をはじめて、徐々に好きになっていたサクラローレルがナリタブライアンを差した。
次の年、3人の騎手がそれぞれの馬の持ち味を生かしたレースにゾクゾクした。ローレルは2着に負けてしまったけれど、いまでも私の中のベストレースだ。

今年の春天はライヴでは見られなかったけど、「史上最低のレース」というメールが来た。それだけで、なんとなく想像がつく。私が生で見て、同じように感じたのは昨年の春天ではなかったか。

スローペースでヨーイドン。ペースに言い訳する騎手。馬券を買っている人はそれで納得するか。馬が入れ替わって面白かった、というコメントも見たけれど、そこまで気を遣って解説しなくてはいなけい状況にまできてるのか。

門別競馬場のチャリティーオークションで、イングランディーレの蹄鉄が出されていた。「なんで今?」と思った。
でも、イングランディーレが逃げ切った春天で、典さんがニヤリと見せた笑顔が懐かしい。

メジロだけじゃない。私が追いかけてきた歴史ある馬主や牧場は次々と姿を消した。ドーベル、ブライト、私をあれだけ感動させた馬たちがいるメジロの撤退でさえも虚脱感を感じないほど、そのことへの感覚が麻痺している。私自身が撤退しようとしているからか、とも思う。まだまだ見続けるつもりだけど。

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ばん馬のいる風景

プロフィール

  • ゆかです。北海道在住。いろんな馬に会うことが好き。 ばんえいは「ばん馬のいる風景」、ホッカイドウ競馬は「つぶ串ひとつ」というブログで書いてます。それ以外の馬ネタの行き先がここ。 TwitterとInstagramは@primoordine。地元紙記者、競馬ライター・カメラマン。小久保(斎藤)友香の名前で出ています

つぶ串ひとつ

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