シンボリルドルフ
とねっこフェスティバルという名前だったか。日高の牧場の方々が企画したツアーで、ルドルフに会ったのが最初だった。
その時で17歳前後だったと思う。現役を生で見ていないから伝説の馬でしかない。シンボリ牧場は一般見学も出来なかった。雲の上の馬だった。つやつやの肌、プライドの高さを感じさせる眼力、すごい、さすがルドルフだ!! 想像通りの馬で、今でもその高貴さを保っていることに興奮した。
昨年、東京競馬場に行った時の映像を見た。29歳、相変わらずぴかぴかの馬体は小さなテレビでも輝いて見えた。最後の記念撮影の時、自ら立ち姿をとって、ぎろっとカメラの方を見た。パドックからはおお、と声が挙がる。そういえばこの時カメラマンはどう思ったんだろうな。
今でもこんなに若いんだから、長生きするだろうと思っていた。
馬は自分の人生をわかっていると思うことがある。オグリにしろルドルフにしろ、最後に多くの人に自分の姿を見てほしい、その思いがめぐりめぐって競馬場での公開を実現させ、思い残すことなく旅立ったのだと思う。
オグリは内藤先生が写真集を出したけれど、ルドルフのそれを撮るべき今井先生がいないことが残念だ。数十年後、あの世で見ることができるのかなぁ。
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