いつか、野馬追で(2)
五輪共同育成センターにいる馬たち。さぁ一気にスライドショーにしたどー。
ということで、旧五輪共同育成センターに向かった。青空。
道路側にトラックがあり、その奥に馬房。ロの字型の厩舎を越えるとサンシャインパドックや放牧地があり、馬がたくさんいた。みんなが驚いて私の方を見る。
まずは手前のサンシャインパドック。最初に迎えてくれたのはオピニオンシチー。真っ黒な体に鼻にちょこんとついた白がかわいらしい。耳をぴんと立ててカメラをつつこうとする。
その斜め向かいがメイショウモトナリ。今日の目的はみんなの元気な顔を見ておきたい、ということだったけれど、もし、誰に会いたい?と聞かれたらモトナリと答えるだろう。
サクラローレルが引退して数年、ローレルにそっくりな馬が小島太厩舎に入った。ファンはみんなで似てる、と喜んだ。それが、予想以上に結果を残した。私はモトナリには、きっと野馬追で会うことになるんだろう、と思っていた。まさかこのような形で、ここで会うとは。
栗毛で前髪が長くかわいらしい。ローレルよりはかわいく子どもっぽく見える。顔をのばしてくる。突然噛みつくふり。この子はそういうことをするのね…と思っていたら、手袋噛まれた(泣)。私の手袋は指先がなくて、その指を覆うぼっこがついているタイプなんだけどそのぼっこを噛まれ、ぶんぶん遊んでやがる。噛み遊びには慣れているけどしばし苦戦。ふふ、かわいいなぁ。
隣の馬のところにいこうとすると、モトナリが私についてくる。ついてくるといっても小さなサンシャインパドックの中だけど、それがかわいい!
ここの馬たちは、みんなして、私の方に顔を近づけてくるのだ。懐っこい。
右側にある大きな二つの放牧地に向かった。8頭ずついるようだ。特徴のある馬はわかるんだけど…メモをチェックしながら確認作業。みんな不思議そうにのぞきこむ。
マーベラスタイマー。変わらず若いなぁ。私が野馬追に行った時、いつも活躍していた。鞍上の武者が「前も来てましたよね」と覚えていてくれた。会場の近くで、旗に慣れるため、馬房の前には長い布が貼られていた。
みんな、冬毛が生えて暖かそうだった。それは傷を隠しているのかもしれない。ふっくらとした体。数ヶ月も経てば、放牧地ではそれぞれのコミュニティを形成しているようで、見ているとなかなかおもしろい。コノハナサクヤちゃんのボスぶりが笑える。とにかく私が写真に写るのよ! とそばにやってくる。
道産子の浦里ちゃん、一頭だけドサンコでかわいい。とはいえ、小さなサラとそんなに変わらない。ばん馬入ってるんだろうか?
トーセンシャナオーは相変わらずキレイだ。
逆側に小さな放牧地がいくつかある。1~2頭が放たれている。
手前にいるのはハーモニィドーケージ。逃げて逃げて、ドーケージという寺にたどりついたからこのような名前がついたそうだ。広い場所に一頭だけなのが寂しいのか、私の姿を見るとじっと見つめる。慣れてきたら遊んでほしそうにする。美しい、ハンサム、という馬ではない。でもものすごくかわいい。短い前髪に皮膚の感じ、離れている目、どこかでこんな馬に会った気がする。愛らしい弟のような、そんな馬。
持ち主が見つかったというブログをみた。持ち主さんは六時間かけて歩いてきたという。すごくかわいがられていたんだと思う。この子はものすごくかわいいもの。
隣にいるのはカフェボストニアンとキングジョイ。キングジョイというのは福島でつけられた名前で、障害馬のキングジョイとは関係ないので念のため。
この二頭は同じ牧場にいたそうで、今もすごく仲がいい。この子たちも私の姿を見つけると歩いてきてくれる。
みんな懐っこい。愛されてきたのがよくわかる。