サクラローレルin函館競馬場
サクラローレルが引退してから、いつ札幌の種牡馬展示にローレルが来るのかと、開催前にはいつもドキドキしていた。それに値する実力、美しさ。ローレルは選ばれるべき馬だと思う。
そのうち、種牡馬展示は功労馬展示になっていた。ローレルも知らないうちに、種牡馬ではなくなっていた。
函館にローレルがくる!
想像もしていなかった。正直、もうないものだと思っていた。
ライアンと重ねる。ノリちゃんが乗ったらどうしよう。自分その場で倒れそう。
私は、競馬場でローレルを見たことがないんだった。
初めて会ったのは静内スタリオンだった。テレビで見ていたのと同じ美しさと神々しさだった。
今でもきれいで、最初に会った時よりはなつっこくて。
ただ、今年初めて背中に年齢を感じた。
いよいよ30日だ。函館で、懐かしいローレルファン友達にあった。当時より、かなり競馬がわからなくなってしまった私たち。でも、話をしていたら、あの頃の情熱が蘇ったような感じがした。
友達は幕を出した。「ローレルの幕を出せるなんて… 」彼女もはじめて競馬場で出すローレルの幕だった。
ローレルの馬体は相変わらずぴかぴかで、春に感じた背中ではなかった。若々しい。
パドックに登場したローレルは、残念ながら5本脚(>_<) 馬運車に乗ったり、違う場所に行くと、環境の変化に種付けか?!と思ってしまうらしい。あああ、残念です……
はじめてのパドック。こんな風に、レースの時に歩いていたんだろうな。昔のレースを思い出しながら見ていた。懐かしいというより、不思議な感じ。初夏の風を受け、新しくなった函館競馬場にローレルがいる。
記念撮影に当たった!!こういう時の引きの強さは自分でもすごいと思う。写真撮影を終えると、ノリさんのサインをもらった。「自分が行けなくてファンに申し訳ないから」と、何枚も、サインを用意していたらしい。ノリさん、すごい。その日のメインでラジオNIKKEI賞を勝った。8番人気、ケイアイチョウサンの馬上でにやりと見える表情が、ローレルに乗っていたころと重なった。さすがだ。そう、今日は 福島でいいんだよ。
私らはノリさんひどい、なんで福島なんだ、ライアンならくるのかな、ノリさんがいない函館なんて、とさんざん話していた。でも、ローレルのことを、ローレルファンのことを考えてくれていた。そのことがわかってちょっと泣けた。
その代わりといってはなんだけど、今日はノリさんの息子、和生騎手が来ていた。一緒に記念撮影もした。でも、正直、私たちのローレルとの思い出に和生くんはいないわけだし、そんなに似てないし。特に感慨なんてないはずだった。
ローレルにまたがった。
ノリさんの息子は、こんなに大きくなったんだ。15年が経ったのだ。
和生くん、似てるじゃん。やっぱりノリさんの息子じゃん。感慨にふけってしばらくして、我に返ったのと同じくらいのタイミングで友達が、「やばい…やばいよ…」とつぶやいた。「時を感じるよね。」同じことを考えていた。
本気でやばかった、ぐっときた。
この時、川島騎手が終始ローレルのそばにいて、携帯向けて写真を撮っていた。その後、ローレルに乗ってめちゃくちゃ嬉しそうな顔。ファンなのかな?それだけで応援したくなる笑。
懐かしい時間だった。私もその間、競馬とのつきあい方が大きく変わった。でも私の原点なのだ。すてきな一日をありがとう。
どーでもいい話ですが。
ローレルを見ていたら、牧場の方に「昨日、函太郎にいたよね?」と言われた。函太郎は美味しい回転寿し。まじかー、たくさん皿重ねてたの見られてたか!気づかなかったよー!しかもローレル友達も行ってきたそうで、すごい人気函太郎。