阿部珠樹さん
スポーツライターの阿部珠樹さんが亡くなられたそうだ。
もっと読みたい、と思う人は早く亡くなってしまうことが多い気がする。
野球大好き少女だった中学生の頃、山際淳司を読んでスポーツライターに憧れた。
ただ、ジャンルはスポーツとはいえ文章の好みというのは一応女子中学生らしく?、日記のようだったり、心象風景をあらわすものだったり、いまでも自分が書こうとしているのはそのようなものが多い。
それでも、スポーツはそれ自体で感動を与えられるものだから、取材力とわかりやすい文章でそのことを紹介していく。愛情を持った指摘、批判をする。それがこのスポーツに対するリスペクトだ、と思っている。好みとは別に、この方がスポーツへの向き合い方としては正しいのかと思う。
そのような文章を書く、憧れるライターの1人だった。「野馬追を生きる 南相馬を生きる」の時は、最初はあの阿部さんが?と思ったけれど、今思うと、阿部さんが野馬追について書かれた本を読めて、本当によかったと思う。取材力、新しい視点、目の前に福島がある雰囲気、思い、さすがだと思った。