ガーリィなアパパネ
言葉に向き合う仕事をするようになってから、新しい言葉に敏感になってきた。正直言うと、いらっとする。
「ほっこり」なんて代表的なもの。そして「ガーリィ」ね。
「60YEARS 名馬伝説」を読んだ。レースごとのコラムが載っているので、レースの書き方の参考になればと。優駿に載っていれば読んでいるはずだけど、記憶にない…読んでないというより、読んだけど頭に入っていないんだろうなぁ。いずれにせよ懐かしくいろんな思いが去来。
その中で、アパパネを「ガーリィ」と表現したのが谷川直子さん。それが、文章の流れではあまりにアパパネにぴったりで、「すごい」と思った。
ここでガーリィ使っちゃうんだ。
「四月は少しつめたくて」を読んで、やっぱり私は直子さんの文章が好きだなーと思った。
競馬エッセイのときからとても女子っぽくって、自分とは全く違うけれど、文章がうまいなぁと読みいってしまう。
一番好きなのは「ゆうべ不思議な夢を見た」。ギャロップの名馬100に載っていたもので、一つ一つのストーリーが、そのサラブレッドがモチーフになっている。直接馬名は出ないけれど、どこかで馬のイメージと重なるのだ。
当時、競馬をしっかり見ていて馬の特徴を把握していたからなんだろうけど。
愛とリスペクトを持って、どうその馬を表現するか。いっぱい引き出しがほしいなぁ。