特別な2頭のこと
思い出のある馬たちのしらせを立て続けに聞いた。
マーベラスサンデーのこと。
初めて札幌競馬場に行った日は、まだ、札幌記念が天皇賞の前哨戦と位置づけられていなかった頃だ。
札幌記念にすごい馬が来ると聞き、人混みの中から見た馬は、遠くからでも筋肉の割れ目がはっきりと見え、馬体は黄金に輝き、ひと目見ただけで体に震えがきた。これこそ「ズキュン」という衝撃。本物のサラブレッドとはこういうものなんだ。と教えてくれた。唯一知っていた騎手、武豊を鞍上に1着でゴールを駆け抜けた。
それから、私はサクラローレルのファンになった。この2頭が3強として闘う日が来るとは思ってもみなかった。
ローマンエンパイアのこと。
「子どもが凱旋門賞を勝つのが夢。」
凱旋門を目指したけれど、レースにも出れないままロンシャンを去ったローレルの初仔が、新馬、特別、重賞と3連勝して皐月賞に出ることになった。まさか初年度からこんな馬が出るとは……夢は見ても、競馬ファンならそのことがどんなに難しいかわかっている。しかも1番人気(最終的には2番人気)。中山で夢心地だった。惨敗して、違う意味でぼーっとしていた。その状態で最終後の騎手の集いみたいの(三輪車とか乗るやつ)見て爆笑して正気になったw のか? 何やってたか忘れたけど、腹抱えて笑った記憶だけが残っている。