「かわいい」と言わない
「かわいい」は判断を鈍らせると思っている。
馬の本質が見えなくなる。
かわいい、と言ってしまったらそこから馬に対する学びが止まる気がするのだ。
競馬を始めたころ「かわいいかわいいばかりのおじょーちゃん」
と思われることが嫌で、反発していたのもあるだろう。
こどものころから「かわいいね」(態度が)と言われることに嫌悪感があったからなのかもしれない。
子どもだからと低く見られていると疑心暗鬼になっていた(変に大人びていた)。
素直にかわいい、と言っていたのはいつまでだったか。
もしかすると、気持ちを抑えこんでいたかもしれない。
馬のことをかわいいと言っている素晴らしいホースマンはたくさんいる。
でもこれまでを振り返ると、私の場合は、
かわいいを封印することで馬と向き合えていたような気がしている。