さよなら哲実さん
ライター・カメラマンである田中哲実さんの葬儀で、浦河に行ってきた。
まさか、こんなに早くお別れすることになるとは。葬儀を終えた今でも信じられない。
門別競馬場の記者室にはいつもケーキを持ってきてくれた。よく冗談(下ネタ含)を言っては記者室を笑いの渦に巻き込んだ。先週の重賞コスモバルク記念でも、スタンド横から撮っているとコース側から「がっははは」と哲実さんの愉快な笑い声が聞こえてきた。
勝利インタビューを終えて記者室に戻ろうとすると、ちょうど哲実さんが帰るところで、後ろ姿に声をかけたけど気づかれず。
それが最後になってしまった。
斎場には競馬関係者からのたくさんの花に囲まれ、とてもいい笑顔の哲実さんがいた。コラムの写真は「意見を申す」的な内容だし険しい表情。それだけに、こういう顔の写真があるんだ、と安心した。
(笑顔の理由はとてもいい(笑える)話なので私に会える人は聞いてください)哲実さんはトウケイニセイの写真とともに旅立ちました。
略歴で、トウケイニセイとシンザンフェスティバルの話は入れてほしかった…
私は個人的にお世話になった方だった。バーベキューをし損ねたなぁ…。
自宅には文学全集などの本がずらっと並び、圧倒された。こうじゃないと書けないよな……と。
生産者でライター、カメラマン。今後そのような人が現れてくれるだろうか。今のメディア陣は札幌近郊が多いので、浦河までとなるとどうしても遠いし、浦河在住の強さもあっただろう。今後どうなっていくのか。
専業のライター、カメラマンでさえも若手がほぼいない。私もこの年になると、後輩を育てる年齢だと思うが簡単ではない。哲実さんは面倒見がよかったよなぁ。考えていかなきゃな、と思う。
追記。今年の相馬野馬追に行く予定をしていたらしい。実は初めてで、念願の野馬追だったそう。
昨年12月でnetkeibaのコラムを終了していたので、体調が悪かったのかと思っている方もいるようだが本人は変わらず元気で、↑にあるようにコスモバルク記念にも来て精力的に活動されていた。急に倒れられたとのことで皆驚いています。大動脈解離でした…。